昭和館に行ってみた感想

やりたいことリストにある「昭和館に行く」を達成したので、感想を残しておく。

昭和館に行ってみた

九段下の4番出口を出てすぐにある昭和館。大きな建物で6階と7階の常設展示室があり大人300円の入場料がかかる。

その他の階は図書館だったり企画展をやっていたりする。自分が行った時はコロナ時期ということもあり、健康づくりと感染症予防の企画展をやっていた。

昭和館ということもあり、昭和についての展示だが戦争前後の展示に特化されていた。映像や展示品などが充実しており、当時の様子を詳しく知ることができる。

またポケット学芸員というアプリを使うことでさらに詳しい解説を聞くことができる。展示の前に番号があるのでアプリを開いてその番号を入力することで解説を聞くことができる。

ちなみに平日に行ったためか、2時間ほど滞在していたが誰もいなかった。たまに係の人が歩いているのを見かけるだけで一般客は全くおらず、そのせいかじっくり鑑賞でき長居していた。

 

印象的だったこと

空襲による被害

やはり印象的だったのは戦争による甚大な被害である。展示の中に空襲被害地図があったが全国で空襲による被害の凄まじさを知ることができる。

被害の写真が掲載されているが、中には閲覧注意と書かれた衝撃的な写真もあった。当時の状況を想像するとあまりの惨劇に恐怖と絶望で動けなくなりそうだ。

 

玉音放送

本展示で初めて玉音放送を全部聞いたが、淡々と話されておりどこか呆気ない感じもした。

同時に玉音放送を聞いた当時の日本人の様子もあったが深い悲しみに浸っているのがみてとれる。
やはり当時の天皇のお言葉や存在は今よりも絶大なものだったのだろう。

なお玉音放送で話されている言葉の意味は半分くらいしかわからず、現代語訳された内容を元に聞いていた。ここ75年で日本語もだいぶ変わったのだろうか。

 

今の日本にはないたくさましさ

様々な写真や映像を通して当時の日本人の様子や生活を知ることができた。

当時は戦争や貧困、病気の蔓延などで今では想像できないほど苦しい時代だったはずだが、そこには不思議と絶望感や悲壮感を全く感じなかった。

ただただ生きる、生きることに対して真っ直ぐで素直でたくましい。今の日本は平和で豊かで清潔でまさに理想ともいうべき環境を手に入れたはずだが、その分生きることに対しての執着や意味が失われつつあるように思う。

当時の日本人を知ることで生きることへの尊さと儚さを感じ、改めて今を生きることを見つめ直すきっかけとなった。

 

まとめ

前から気になっていたので行ってよかった。展示のボリュームも結構あり、当時の生活に入り込むことができる。

戦争体験について知ることは同じ悲劇を繰り返さないためにもとても大事なことであり、自分の価値観がや考え方に大きな影響を与えてくれる。特に日頃仕事などで忙殺されている時にこそ、昭和館は自分の生活を見つめなおすいいきっかけになる。

昭和館から出たとき、今って平和だなと改めて感じると同時に、昔の日本人にはあった失われた何かを感じざるを得なかった。

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