特別授業 「君たちはどう生きるか」【池上 彰】 / レビュー・感想

 

別冊NHK100分de名著 読書の学校 池上彰 特別授業 『君たちはどう生きるか』 / 池上 彰の詳細はこちら【Amazon】

 

本の情報

  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 池上彰 特別授業 『君たちはどう生きるか』
  • 池上 彰
  • 2017/11/25

 

概要

なぜ戦争はなくならないのか?人間にとって本当に大切なことは何か?池上彰の解説で「君たちはどう生きるか」について改めて考えるきっかけを与えてくれる。

「君たちはどう生きるか」を読んだ上で本書を読むとより理解が深められる。

 

【引用】個人的に気になったポイント

誰かの意見を、あたかも自分が考えたかのように語っているだけの大人はたくさんいます。でも「おじさんのノート」にもあった通り、何より大切なのは、自分の頭で考えることです。自分で考え、臆せず発言することを、これからも大切にしてほしいと思います。

 

ともすると、人は自分に与えられていないもの、足りていないものにばかり注目して、文句や不平を言いがちです。本を読む機会や時間があるということも、考えてみれば「ありがたい」こと。みなさんにも、自分の置かれている状況や、受けている幸せにきちんと気づいて、それを生かしてほしいと思います。

 

どんな過ちや苦しい経験も、その後の生活に生かすことができれば無駄にはならないということです。大切なのは、自分が犯した過ちときちんと向き合い、自分はどうすべきだったかということを考えて、心に刻むこと。それが人間的な成長や、よりよく生きることにつながるのです。

 

なぜ、この『君たちはどう生きるか』が八十年間も読み継がれてきたかといえば、いろいろな読み方ができ、読むたびに新たな発見があるから、それだけの深みがあるものだからです。時代が変わっても、読む人の心を動かし、また読みたい、ほかの人にも読んでほしいと思えるような作品だからこそ、「古典」としていまに残っているのです。

 

難解なものもありますが、何を読むか迷ったら、まずは古典を読むのがいいと思います。

 

居場所が変われば、ものさしが変わり、評価も変わる。評価は絶対ではないのです。では、何が違いを生むのでしょうか。それがまさに「どう生きるか」という部分です。

 

本書から得た気づき

ありがたいということ

「君たちはどう生きるかは」はまさに日本が戦争の道に突っ走っていく前の話で、混沌とした状況がうかがえる。戦争に反対する奴は非国民として扱われ、言論も弾圧されていた。

そんな状況で自分はどう生きるのかを強烈に突きつけられているように感じた。

本書における時代から今の時代を考えると、いかに恵まれているかを知ることができる。

本書で「自分の置かれている状況や、受けている幸せにきちんと気づいて、それを生かしてほしい」と池上さんが話しているシーンがあったが、改めて今置かれている幸運に気付かされた。

 

実践ポイント

古典を読む

時代が変わっても読む人の心を動かし、また読みたいと思える作品である古典を読んでいく。

具体的に

古典を10冊読む

 

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