都会で一人暮らししているとなかなか健康的な食事が取れないし、何を食べればいいかをわからない。人間生活の基礎となる食事について理解を深めるため手に取った。
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こんな人におすすめ
- 現代の食生活に疑問を抱えている人
- 病気にかかりがちやなんとなく不調担っている人
- 食生活を見直したいと思っている人
本の情報
- 「食事」を正せば、病気、不調知らずのからだになれる ふるさと村のからだを整える「食養術」
- 2016/5/15 発売
- 秋山龍三 (著), 草野かおる (著)
概要
「少食・粗食」がキーワードの本書。いま食べているもの見直し、様々な病気や不調に対して食養を提案している。
本書は以下のような構成で食養について詳しく解説されている。
- 日本人の体に合う食事
- 本来の「体の力」を目覚めさせる正しい食事
- 食養で体と心を取り戻した事例
- 食養生活の実践方法
本書の秋山龍三さんが小さい頃から実践し、身を以て非常に健康であること、これらの食養術によって心身ともにおおきく回復した事例からも説得力のある内容となっている。
私自身、今の現代人の食事に対して疑問を持っており、昔ながらの日本人の食生活となぜその食事を取っていたのかを科学的アプローチを含め解説されているため納得感をもって読み進めることができた。
【引用】個人的に気になったポイント
私が「食養」でたいへん重要だと考えていることが、食べ物から「酵素」を摂ることです。酵素(エンザイム)は、食べたものの消化や吸収、代謝、排泄など、体の働きに なくてはならない物質です。動物のみならず、植物をはじめ、生きているものは すべて、酵素によって生命を営んでいるといえるでしょう。この酵素が少なくなると病気になりやすくなり、酵素がなくなることは、寿命が尽きることを意味します。
酵素の浪費を防ぐ賢い食 事についてお伝えしておきます。ふるさと村の食養においても、これを厳守しています。
・加工していない食材を生で食べる ・安全な調味料(しょう油・味噌・塩)に限定する
・納豆、ぬか漬け、たくあん、味噌漬けなどの発酵食品を常用する
・粗食、少食を心がける。食間をあけて1日2食にするのがのぞましい(酵素の 作用する時間と諸器官に休息を与えるため)
私たちの体は、長い年月をかけて、生命活動に必要な「酵素」を作りだしています。そして、人の体内酵素の量と、内臓の耐用年数には、限りがあります。 さらに、現代の食品添加物や農薬を分解できる酵素は持っていません。 まさに食べる行為によって、内臓は酷使され、体内酵素は消費されていきます。 これが免疫力を低下させる原因です。
しょう油を買うときは、原材料のラベルを、必ず確認することです。「脱脂加工大豆」が入っているものは避け、「大豆、小麦、塩(食塩)」とだけあるもの、できれば伝統的な醸造方法でじっくり熟成させて造られたものを選びましょう。
「生味噌」という表記があれば、それは調整処理されていない酵母が生きている味噌です。 昔ならではの方法の長期熟成味噌は、「天然醸造」と表示されています。 味噌を買う時は、裏を確認してなるべく原料がシンプルなものを選び、できれ ば、「国産大豆」「国産米」を使った「天然醸造・長期熟成」の「無添加の生味噌」を選んでください。
梅干しは、パッケージの裏に「梅干し」と表記のあることを確認して、あるいは昔ながらの「梅干し」を作っているメーカーのものを選ぶようにしましょう。
このように、漬け物本来の特徴である乳酸発酵もせず、人工的にうまい味の「漬 け物風加工食品」は、原料の野菜も中国産がほとんどです。原材料表記には、本来ならありえない「アミノ酸・酸味料・着色料……」などの添加物がギッシリ入っているのは感心しません。 「漬け物」の力をそのままいただくには、自分で作るか、昔ながらの製法で作られている漬け物を選ぶようにしましょう。
油を買うときのポイントは、「圧縮製法でしばられた油」か、もしくは、ごま油やなたね油など、「原料がブレンドされていない単一の油」を選ぶことです。
血糖値の上昇下降が激しい白砂糖と違い、黒砂糖のような精製されていない砂糖は、ゆっくりと消化されるので、血糖値の上昇下降もゆっくりです。精製されていない黒砂糖には、カルシウムが、白砂糖の240倍も含まれて います。また、料理に甘みが欲しいときには、「日本酒」や「本みりん」を使いましょう。 ただし、みりんの風味に似せて旨味調味料や砂糖その他を加えた「みりん風調味料」なるものがありますが、これは本物のみりんとはまったく別ものなので、 裏のラベルに注意して購入しましょう。
とくに「ドクダミ」は、古くから生活の中に溶け込み、飲まれてきた生薬のひ とつです。十種類の効能があることから十薬、という異名をとるドクダミの効能は、一般に毛細血管を強くし、冷え性の改善、アレルギー症状、便秘、肌荒れ、 むくみなどを緩和するといわれています。
今を生きる私たちは、まず「何を食べたら健康に良いか」以前に、「何を食べないほうが健康に良いか」を考えるべきでしょう。安価な食材を使った食事は、病気になる原因を貯金しているようなもの。お財布は痛まなくても、体は傷めてしまうのです。添加物いっぱいの加工食品は極力避けたいものですが、現代の食生活にあって、 一切口にしないというのも、現実には難しいかもしれません。しかしせめて、購入するときにはパッケージを裏返して原材料表示を確かめ、できる限り添加物の少ないものを選ぶようにしましょう。
本書から得た気づき
昔の日本人の食事はすごかった
本書を通して、戦前の昔ながらの日本人の食生活には健康的であるそれ相応の意味がある事を知った。
現代病とも言える様々な病にはやはり食が大きく影響していると思う。食や栄養について学ぶのはもはや教養であると思った。
健康食材と思っていた梅、醤油、味噌などにも落とし穴があった
案の定家の中の食材を見てみると、調味梅、みりん風調味料、加工味噌だった。醤油は脱脂加工大豆が入っていた。そもそもそんな風に製法や添加物によってその食材が持つ本来の良さを消しているとは知らなかった。
これからはちゃんと原材料をチェックして買うようにする。
実践ポイント
普段の食生活を変える
やはり普段の食生活が基礎となっているため、ここを変えていくことが今後健康的に活動する上で最も重要になっていくると感じた。
具体的に
食品を買う際は原材料をチェックする
→味噌・醤油などの調味料や梅や漬物などは製法をチェックした上で、買うようにする(スーパーにあんまなかったので、通販で取り寄せることにした)
→添加物がなるべく入っていない食品を買うようにする
→玄米や旬の野菜など酵素が多く含まれた良質な発酵食品を買う
ジャンクフードはなるべく取らない
白砂糖や添加物が多く含まれた食品はなるべく取らないし、買わないようにする
具体的に
自分からお菓子や甘い飲み物は買わない
→ポテチやコーラなどは買わない
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