「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た! / 馬場 康夫の詳細はこちら【Amazon】
本の情報
- 「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た!
- 馬場 康夫 (著), ホイチョイ・プロダクションズ (著)
- 2007/1/20
概要
エンタメの夜明けともなった東京ディズニーランドがいかにして誘致されたか、小谷正一、堀貞一郎のキーパーソンを中心にその舞台裏を関係者から集め語った本書。昭和の激動の時代とともにどのようにして日本のエンタメを形づくってきたのかを知ることができる。
【引用】個人的に気になったポイント
日本企業は、若者向けの娯楽施設も金をかければビッグ・ビジネスになることをディズニーランドから学んだ。おかげで日本中にテーマパークやリゾートが建設された。
小谷正一は、宮島を造った人物同様、歴史の表舞台に名前を出さない人生を歩んだ。だから、業績の割に、派手な名声とは無縁であった。「クリエイターが表に出たら終わりや」というのが小谷の口癖だった。「プロデューサーは黒子に徹すべし」とも説きつづけた。自伝も残さず評伝も書かせず、成功をことさらに吹聴することもしなかった。小谷は生涯裏方でありつづけた。
「だって、今という時代は、広告でもイベントでも何でも形が完成してしまっていて、行き詰まっているでしょう。小谷さんみたいに、時代の過渡期に、真っ白なキャンバスに思い通りに絵が描けたら、ほんとうに楽しそうじゃないですか。うらやましくてしかたありませんよ」小谷はまっすぐ岡田の目を見て、こう答えたという。「岡田くん。いつだって時代は過渡期だし、キャンバスは真っ白なんだよ」
本書から得た気づき
ディズニーランドを日本に誘致した知られざる舞台裏
ディズニーランドが誘致された舞台裏にこんな物語があったとは知らなかった。
ディズニーランド誘致のキーパーソンである小谷正一、堀貞一郎、二人の人生と共に昭和の激動の時代を覗き見ることができ、まるでタイムスリップしたかのような感覚を持った。
当時の日本は高度経済成長期ということもあり激動の時代で人々の熱気もすごかったのだろう。
今では昭和の働き方は問題視されがちだが、当時はこのような働き方だったからこそ形づくったものがあると思った。平成生まれの自分には昭和のこの感覚はわかりようもないのだが、どことなく懐かしさと親しみを感じる。特に万博や五輪など日本が沸いた瞬間は読んでいてこちらも興奮するような気持ちになった。
当時の激動の時代において、ディズニーランド誘致を含め新しい挑戦をする時の圧倒的な努力と信念はとても尊敬する。
いつだってキャンバスは真っ白
本書最後であった小谷正一の「いつだって時代は過渡期だし、キャンバスは真っ白なんだよ」という言葉はとても身に染みた。今の時代は物や情報に溢れてどことなく完成し切っているかのように感じるが、きっと10年後20年後にはあの時チャンスだったのにと思うのだろう。
まさにここで小谷正一質問している時代もインターネットの過渡期だったりしただろうし、新しいチャンスはいつの時代もあるのだろう。ただそれに気づくか気づかないか、信じないか信じるかの違いなのだろう。
いつだってキャンバスは真っ白という気持ちで常に新しい可能性を信じて前に進んでいきたい。
実践ポイント
自分で考えてクリエイティブなものをつくる
本書を通して新しく何かをつくることの面白さとやりがいを感じ取った。自分も「いつだってキャンバスは真っ白」という言葉を胸に新しいクリエイティブなことに挑戦する。
具体的に
UE4でクリエイティブな作品をつくる
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