役に立つ古典【安田 登】 / レビュー・感想

 

役に立つ古典 NHK出版 学びのきほん / 安田 登の詳細はこちら【Amazon】

 

本の情報

  • 役に立つ古典 NHK出版 学びのきほん
  • 安田登
  • 2019/6/25

 

概要

「古事記」、「論語」、「おくのほそ道」、「中庸」、この代表的4古典について著者の視点から紹介した本書。これらの古典名著から新しい発見を得ることができる。

 

【引用】個人的に気になったポイント

若いときに出世の道が断たれたり、江戸に出て職業俳人としての自分に行き詰まったりした。そんなピンチに陥ったとき、芭蕉は常に自分の殻を打ち破っていきました。そのときに彼が取る方法、それは、いまいる場所を離れて全く違う場所に行くことでした。ふるさとの伊賀を出て江戸に行く。都会の日本橋を離れて深川に居を移す。その居を捨てて「おくのほそ道」の旅に出る。芭蕉にはそんな行動力がありました。この方法は、もしかしたらすべての人が実践できることではないかもしれません。しかし、自分はもうだめだと思ったとき、いまいる場所を離れることが何かを変えるきっかけになり得る、ということは、人生の心得として覚えておいてよいと思います。

 

俳諧的に生きるとは、あらゆることを和とユーモアの視点で読み直すということです。最初は難しいかもしれませんが、やっているうちに人生が楽しくなります。たとえば喫茶店に入ったら店員が水を乱暴にテーブルに置いた。「失礼だな」と思う気持ちをちょっと変えて、こう考えてみる。ひょっとしたら、あの人は昨日ものすごく大変なことがあって、イライラした気持ちを抱えていた。仕事中は出さないようにしていたのだけど、うっかりその気持ちがあふれてきてしまった。そんな事情を想像してみると「失礼だ」なんて思えなくなります。

 

時中したときこそ、何かをなすべきときなのです。ふつうの人(小人)は、言うべきではないときに思わずしゃべってしまったり、すべきではないときにしてしまったりして、物事を台無しにしてしまうことがあります。すべきとき、言うべきとき、そしてそうではないとき、それを感じる力が「時中」の力です。

 

本書から得た気づき

今いる環境から離れてみる

本書では松尾芭蕉がおくのほそ道の旅に出た例としてあげていたが、今いる環境に行き詰まりを感じるのであれば、思い切って環境を大きく変えてみることで自分の殻を破ることができるかもしれない。

人間、今いる環境に慣れてしまうと不満に思ってもなかなか思い切って環境を変えることができないものである。実際周りでもそういった人は多くいた。

たしかに新しい環境への不安やストレスは大きく、前の環境にいた方が良かったと思うこともある。ただ後になってあの時環境を変えて本当に良かったと思うことばかりである。

勇気を出して思い切ってやってみる、たとえ失敗したとしても挑戦すること自体幸せなことだと思えたら悔いのない人生を送れるだろう。

 

実践ポイント

自分の選択を正解にする努力をする

選択自体に意味はない、そのあとの行動が大切であるとよく言うが、その通りだと思っている。自分の下した決断に対して後から後悔しないように生きるだけだろう。

具体的に

自分の選んだ選択を後から良かったと思えるような最大限の努力をする

 

役に立つ古典 NHK出版 学びのきほん / 安田 登の詳細はこちら【Amazon】

コメント

タイトルとURLをコピーしました