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本の情報
- 自律神経をリセットする太陽の浴び方
- 有田 秀穂
- 2018/1/17
概要
セロトニンと太陽による健康法について解説した本書。著者の経験談や研究論文などを交えてセロトニンやメラトニンによる生活習慣の影響や太陽光との付き合い方などを紹介している。
【引用】個人的に気になったポイント
「自然」の中で畏敬を感じる対象は何にでも、八百万の神が宿ると信じ、畏れ敬う。「自然」の中に宿る生命力を神と捉える。「自然」の中で人間は生かされていると考えている。それが日本人の自然観だ。神道の世界観だ。
このような動物実験から、脳内のセロトニン分泌は、夜に睡眠しているときには基本的に発生せず、太陽が出て覚醒しているときに、持続的に分泌し続けていると結論される。したがって、朝に目覚めて、カーテンを開けて、日射しを浴びると、脳内のセロトニン分泌が増え、それが頭を目覚めさせ、心を目覚めさせ、身体を目覚めさせ、外見を目覚めさせるのだ。
なお、疲れるほどウォーキングすることは、逆効果である。疲れを感じ始めたら、セロトニン分泌が減り始めたサイン(警告)と心得るのがよい。
メラトニンの合成は、太陽の光によって完全に制御されている。太陽が出ている昼間には、メラトニン合成が抑制されていて、夕方、太陽が沈むとメラトニン合成が開始される。
すなわち、朝から夕方まではデジタル三昧の生活、そして、黄昏時から就寝まではアナログ生活に徹すること、これがIT社会を元気に生き抜く生活術といえるだろう。
メラトニンの合成・分泌は夜中の12時を過ぎると減少に転じるので、それまでに就寝するのが理想。それ以降になると、睡眠導入が次第にむずかしくなる。その結果、朝の覚醒が悪く、昼夜逆転生活に移行する悪しき流れが作られてしまう。
網膜に、ブルーライトに感受性のある特別な細胞が発見され、それが松果体のメラトニン合成に悪影響を与えることが判明したのだ。
「体内時計」は「朝だ、起きろ」の信号を発するだけでなく、日没になると「寝る準備をせよ」という信号を発信する。睡眠ホルモンメラトニンを合成する松果体に交感神経を介して、メラトニンの合成を開始せよとの司令を発する。
寝る前にマッサージをするのも、オキシトシンを分泌させる。
睡眠ホルモンのメラトニンのレベルは、黄昏時から徐々に増え始め、12時頃ピークとなり、その後、次第に減少に転じるので、12時前に就寝するのがおすすめ。
本書から得た気づき
疲れるほどウォーキングするのは逆効果
これは知らなかった。ついつい長散歩をしてしまい途中から疲れてすぐ帰りたくなることがあるが、あれはセロトニンの分泌が減り始めた合図であり、過度な散歩は逆効果になる事を学んだ。
メラトニンレベルは12時頃がピーク
メラトニンは夕方から夜にかけて分泌されるのは知っていたが、12時頃がピークになることを本書で初めて知った。
そういう意味でも12時までに寝る必要があるのだと学ぶことができた。
実践ポイント
就寝のサイクルをつくる
朝起きて太陽の光を浴びるようにしているが、就寝時のサイクルが決まっていなかった。
寝るまで天井照明を点けていたが、間接照明を使いデジタル系は極力使わず、使うにしてもブルーライトをカットする。また、12時を過ぎても起きていることがあるため、12時前に寝るようにする。
具体的に
風呂から出たら部屋を間接照明にし、12時前に寝る習慣を身に着ける・
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