自分の人生をよりクリエイティブにするためのヒントを得ることができるのではないかと思い、手に取った。
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こんな人におすすめ
- 人生や仕事をクリエイティブにしたいと思っている人
- 自分のやりたいことがわからずモヤモヤしている人
本の情報
- クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST “君がつくるべきもの”をつくれるようになるために
- 2012/9/20 発売
- オースティン クレオン (著)、千葉 敏生 (翻訳)
概要
人生や仕事をクリエイティブにするためのヒントが著者の経験から語られている本書。以下の10章構成でまとめられている。
- アーティストのように盗め!
- 自分探しは後回し
- 自分の読みたい本を書こう
- 手を使おう
- 本業以外も大切に
- いいものつくって、みんなと共有
- 場所にこだわらない
- 他人には親切に(世界は小さな町だ)
- 平凡に生きよう(仕事がはかどる唯一の道だ)
- 創造力は引き算だ
本書内の挿絵や図、フォントなどクリエイティブな著者が作る本だけあって、デザイン性に優れており、読みやすくなっている。
また、各章に著者の経験談とアドバイスと共にクリエイティブな著名人の一言が紹介されており、考えさせられる内容となっている。
本書は、クリエイティブな仕事をしているに関わらず、楽しく充実した人生を送るためのヒントが多く隠されていると思う。
【引用】個人的に気になったポイント
できるまでは、できるフリをしろ
1人の作家をコピーするのは盗作だが、何人もの作家をコピーするのは研究だ
ルールはたった1つ。自分の見たい絵を描く。経営したい会社をおこす。聴きたい音楽を演奏する。読みたい本を書く。使いたいモノを作る。一言でいえば、自分のしたい仕事をする、ってことさ。
身体を使って作品を作る方法を見つけることだ。
創作をする人間には、何もせずにボーっとする時間が必要だ。
「部屋の中でいちばん才能ある人間を見つける。それが自分以外なら、そいつの隣に行き、一緒に行動して、手を貸そうとしてみるといい」
想像力のスランプを乗り越える簡単な方法があるー自分に制約を課すことだ。
「時間を自由自在に使え、世界のあらゆる富を手に入れ、パレットにすべての色があり、ほしいものが何でも手に入るとしたら、想像力はなくなるだろう」
結局のところ、創造力というのは、何を創るかだけじゃない。何を捨てるかでもあるのだ。
本書から得た気づき
プロジェクトの一生
本書であったプロジェクトの一生はとても納得した。自分自身、個人開発でWebサービスを作る際にまさにこの通りの流れになることが多い。
大体は「これはひどい。しかもつまらない!」で終わるが、たまに最後の「完成はしたけれど、つまらない。でも思ったほど悪くない」までいけるとなんだかんだ達成感を感じる。このようなグラフとしてまとめてあるのを見ると、より客観的かつ冷静に俯瞰できるようになった。
できるフリをして、できる人から盗んで研究する
本書で「できるまでは、できるフリをしろ」とあったが、自分自身、エンジニアとして最初の頃は、開発の実装方法がわからなくてもできますと言い、本やネットなどを駆使して、実際できるようになっていった。
クリエイティブも一緒で、自分がいいと思ったものをどんどんコピーしてアウトプットすることで、いいものが創れるのだと思う。これらかも、本や周りから学べることをどんどん盗んで研究し、自分なりの形に落とし込んでものにしていきたい。
あえて制約する
クリエイティブを発揮するために、あえて制約するという考え方を学んだ。クリエイティブ=自由な発想というイメージがあったが、自由な発想というのはある種の制約下の中で大きな力を発揮すると思った。
今持っていないもの、足りないものがあるからこそ創造力をもって何かを創ることができる。
よく時間がない、お金がないという理由で諦めたりすることがあるが、足りない状況下でどうしたらできるかを考え、その状況を楽しむことがクリエイティブなマインドを持つ入口になると思う。
実践ポイント
たくさんのモノやコトに触れ、いいと感じたものを吸収する
本書で身体を使って何かを創るという話があったが、PCの前に向かって仕事するだけでなく、散歩をしたり、芸術を楽しんだり、スポーツしたりと、自分は身体を使った体験が足りないと感じた。たくさんのモノやコトに触れ、それらをどのように感じたかメモし、アウトプットしていくことが大事だと考える。
具体的に
自分がいいと思ったモノや体験などをメモして、何らかの形でアウトプットする
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