Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学【ケン・シーガル】 / レビュー・感想

スティーブ・ジョブズがどんな思考で偉大なことを成し遂げたのか興味があり、手に取った。

 

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こんな人におすすめ

  • スティーブ・ジョブズがAppleでどんなことをしていたのか知りたい
  • Appleがシンプルという哲学で成功した秘訣を知りたい

 

本の情報

  • Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学
  • 2012/5/23 発売
  • ケン・シーガル (著), 林 信行 (監修), 高橋 則明 (翻訳)

 

概要

スティーブ・ジョブズのもとでアップルの「Think Different」キャンペーンにたずさわり、iMacを命名した伝説のクリエイティブ・ディレクターのケン・シーガルが、ビジネスとクリエイティブにおける「シンプル」という哲学を明かした本書。

スティーブ・ジョブズと12年間にも渡って共に働いたこともあり、会議や問題発生の状況などを詳細に記してあるため、Apple内部での出来事を知ることができた。

本書は以下の10章構成となっている。

  1. Think Brutal 容赦なく伝える
  2. Think Small 少人数で取り組む
  3. Think Minimal ミニマルに徹する
  4. Think Motion 動かし続ける
  5. Think Iconic イメージを利用する
  6. Think Phrasal フレーズを決める
  7. Think Casual カジュアルに話し合う
  8. Think Human 人間を中心にする
  9. Think Skeptic 不可能 を疑う
  10. Think War 戦いを挑む

スティーブ・ジョブズとのエピソードが多くを占めており、著者のケン・シーガル目線で語られている。スティーブ・ジョブズが何を考え、どんな人物だったのかをこれらのエピソードから窺い知れる。

また多くの具体的エピソードを紹介することで、抽象的なシンプルの哲学を違和感なく説得力を持って導きだされている。

 

【引用】個人的に気になったポイント

シンプルさの価値を信じれば、あなたは変化を生みだす側の人間になれるし、チームのメンバーを正しい道に導けるし、会社において価値ある人間だと証明できるのだ。

 

プロジェクトの成果の質は、そこにかかわる人間の多さに反比例する

 

プロジェクトの成果の質は、最終的な意思決定者がかかわる程度に比例する

 

プロセスが王様のときに、アイデアはけっして王様になれない。プロセスの段階を増やせば増やすほど、完成品の質が悪くなることは、〈常識〉を働かせればわかるだろう。

 

あらゆる人を喜ばせようとすると、誰も満足させられないということを、彼らは忘れているようだ。

 

複雑になることは簡単だ。一方で、シンプルになるのはかなり骨の折れる作業だ。

 

偉大なことをなし遂げるには、ふたつのことが必要だ。計画と、充分ではない時間だ。

 

アップルは初代のiPodを説明するのに、五ギガバイトのドライブを搭載した、重さ一八五グラムの音楽プレーヤーとは言わなかった。シンプルに「一〇〇〇曲をポケットに」と言っただけだ。

 

シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしい。物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。だが、それだけの価値はある。なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、山をも動かせるからだ。

 

本書から得た気づき

シンプルさの価値

物事をシンプルに捉え、動かすことの大変さと重要性を学んだ。

最後のスティーブ・ジョブズの「シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしい。物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ」にもある通り、常に考え続け、その都度シンプルの哲学に基づいて意思決定をする必要がある。

 

実践ポイント

計画と充分ではない時間

本書の引用で、「偉大なことをなし遂げるには、ふたつのことが必要だ。計画と、充分ではない時間だ。」とあるが、まさにその通りだと思った。何かを始める際は自分の中でしっかりと期限を決めその中でやり切ることが大きく成長すると感じている。

具体的に

2021年6月末までに現在個人開発しているサービスをグロースさせ月間10万PV・売上10万円にする

 

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