読書について【ショーペンハウアー】 / レビュー・感想

 

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本の情報

  • 読書について
  • ショーペンハウアー (著)、鈴木 芳子 (翻訳)
  • 2013/5/20

 

概要

哲学者ショーペンハウアーが書いた読書について述べた本書。著書の読書に対する考え方を学ぶことができる。

 

【引用】個人的に気になったポイント

自分の頭で考えずに鵜吞みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある。なぜなら、ひとつの真実をほかの真実と突き合わせて、自分が知っていることをあらゆる方面から総合的に判断してはじめて、知識を完全に自分のものにし、意のままにできるからだ。

 

自分の頭で考えて手に入れた真理と洞察には、百倍の値打ちがある。というのも、自分の頭で考えてたどりついた真理や洞察は、私たちの思想体系全体に組み込まれ、全体を構成するのに不可欠な部分、生き生きした構成要素となり、みごとに緊密に全体と結びつき、そのあらゆる原因・結果とともに理解され、私たちの思考方法全体の色合いや色調、特徴を帯びるからだ。

 

本を読むとは、自分の頭ではなく、他人の頭で考えることだ。

 

読書は自分で考えることの代わりであり、精神に材料を供給する。その場合、私たちに代わって他人が考えてくれるが、その思考法は常に私たちとは異なる。だからこそ、多読に走るべきではない。

 

本を読んでも、自分の血となり肉となることができるのは、反芻し、じっくり考えたことだけだ。

 

したがって私たちが本を読む場合、もっとも大切なのは、読まずにすますコツだ。いつの時代も大衆に大受けする本には、だからこそ、手を出さないのがコツである。

 

あらゆる時代、あらゆる国の、ありとあらゆる種類のもっとも高貴でたぐいまれな精神から生まれた作品は読まずに、毎年無数に孵化するハエのような、毎日出版される凡人の駄作を、今日印刷された、できたてのほやほやだからというだけの理由で読む読者の愚かさと勘違いぶりは、信じがたい。

 

ギリシア・ローマの古典作家を読むことほど、精神をリフレッシュしてくれるものはない。古典作家のだれでもよいから、たとえ三十分でも手に取ると、たちまち心はさわやかに、かろやかに、清らかになり、高揚し、強くなる。

 

 

本書から得た気づき

読書について

世間では本を読めば読むほど良いとされている風潮があるが、著者は本を読むとは自分の頭ではなく、他人の頭で考えることであり、多読を勧めていない。

また本を読むにしても、大衆受けするような本ではなく、不朽の名作を読むべきだと説いている。当時の人々がこのような偉大な作品を読まずして、流行りの大衆の本ばかり読んでいることを痛烈な皮肉を交えて嘆いているのが印象的であった。

現代おいても新刊や話題の本ばかりが取り上げられており、古くからの名作を知る機会はなかなか少ないため、積極的に自らアクセスする必要がある。

 

自分の頭で考えるということ

読書することで考える気になっているが、実際は他人が考えたことを知ることであり、自分の頭で考えたことにはならない。

大切なのは読書でもなんでも、自分の頭でじっくり考え抜いて得た知識であり、そのことを忘れてはならない。

 

実践ポイント

不朽の名作を読む

不朽の名作は長年語り継がれることだけあって、読後にどっしりとしたインパクトを与えてくれる。今後も名作を読んでいきたい。

具体的に

長年読み継がれている不朽の名作を読む

 

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