「老いる」とはどういうことか【河合 隼雄】 / レビュー・感想

 

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本の情報

  • 「老いる」とはどういうことか
  • 河合 隼雄
  • 1997/2/20

 

概要

老いることについて著者の経験や考え方を110の話としてまとめた本書。誰しもが迎える老いについて読者が考えるきっかけを与えてくれる。

 

【引用】個人的に気になったポイント

考えてみると、「死」も新しい次の世界のはじまりなのかも知れないのだから、老いたからといって「終わり」のことばかり考えず、「はじめ」の練習もある程度しておいたほうが「死」も迎えやすい気もするのだが。

 

老いても「自分で考える」ことが大切である。身体だけでなく脳も「体操」が必要なのである。

 

長寿のトップは、僧侶などの宗教家であって、いつの時代でもそれは変わらない。森教授は、宗教家の長命の要因として、①過食を避け、心身の修行、②森林浴効果や読経による精神の安定、をあげておられる。

 

本書から得た気づき

老いることについて

本書を通して老いることの考え方や捉え方について考えるきっかけとなった。老いることについて考えることは、自分がどんな人生を歩みたいのかを今一度考え直すことにつながる。

誰でも必ず老いて死んでいく(医療が発達して将来老いなくなる可能性はあるが)運命にあり、いずれ直面する問題である。

若いうちは老いを考えるのが嫌になって知らないふりをして生きているが、やはり頭の片隅にでもどんな老年を過ごしたいかは自分なりに考えておく必要があると思う。そうすれば老年になりこれからどうしようと慌てることもなくなるだろう。

また老年、死を考えることは今を生きることの大切さを実感し、充実した生を過ごすことができるのではないだろうか。

 

老いといっても人それぞれ

本書で著者が老人を一まとまりにして対策したり捉えたりするなとと何度も主張していたがその通りだと思った。我々は何かと人種や国、年齢などで一緒くたに考えがちだが、人それぞれであり短絡的に捉えないことが大事である。どんなことをするのか、どんな人間でありたいかは老年になってもその人次第である。

 

実践ポイント

考えることをやめない

本書で老いても自分で考えることが大事とあったが、老いに関係なくとても大切なことだと感じた。人間は考えることを放棄すると自分で自分の人生を歩めなくなり、不平不満が溜まって不幸につながると思う。いつまでも自分で考えることができる人間でありたい。

具体的に

ブログなどを使って自分の考えていることを整理してアウトプットし続ける

 

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