世界一わかりやすい「論語」の授業【一条 真也】 / レビュー・感想

 

論語と算盤を読んで、論語について理解を深めたいと思い、本書を手に取った。

 

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本の情報

  • 世界一わかりやすい「論語」の授業
  • 2011/12/1 発売
  • 一条 真也 (著), 造事務所 (編集)

 

概要

本書は、孔子先生が個性豊かな5人の弟子たちに「論語」を伝授するといった内容。それぞれの弟子たちの特徴に合わせて「論語」から引用し、以下の内容を授業形式で教えている。

  1. 下学上達成長するため、学び続ける
  2. 人間関係他者から信頼、尊敬される
  3. 率先垂範先頭に立ち、指導力を発揮する
  4. 成功哲学目標を定め、達成する
  5. 礼儀作法日々の生活を円滑にする

論語について難しいイメージがあったが、世界一わかりやすいと銘打っていることもあり非常に分かりやすかった。漫画や挿絵を交えて解説しており、まだ生徒と先生という対話形式で話が進んでいくため、初めて論語について学ぶにうってつけの一冊だと感じた。

本書は、論語を知る入門編としてざっくり理解し、他の論語関連の本でより深く学んでいくというのが良いと思う。

 

【引用】個人的に気になったポイント

「子、四つを以て教う。文・行・忠・信。」
「大事なのは、読書と実践と誠実と信義の4つだけ」

 

「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」
「知っているというのは、好きというのには及ばない。好きというのは、楽しいというのには及ばない」とにかく、学問も人生も、楽しんだ者の勝ちというわけじゃな。

 

「道に志し、徳に拠り、仁に依り、藝に游ぶ。」
「正しい道を目指しながら、学んで得た道徳を根拠に、人を思いやる気持ちによりそって、教養を習得する」

 

「与に言うべくしてこれと言わざれば、人を失う。 与に言うべからずしてこれと言えば、認を失う。 知者は人を失わず、亦た言を失わず。」
「話し合うべきなのに話し合わないと、相手を逃してしまう。 話し合うべきではないのに無理やり話し合おうとしても、こちらの意図は伝わらないから、言葉はムダになるだけだ。その点、賢い人は、相手を逃すこともなければ、言葉をムダにすることもない」

 

「予路、政を問う。 子の日わく、これに先きんじ、これを労す。益を請う。日わく、倦むこと無かれ。」
「上に立つ者は何を心がければいいのか?自分から率先してやること。そして、人をねぎらうことだ。あとは、そのふたつを怠らなければいい」

 

何事においても、バランスは大事じゃ。わかりやすい例で説明すると、苦しくなるほど食べすぎるのも、ふらふらするほど空腹なのも、体には良くない。腹八分目がちょうど良い。物事のバランスは、この八分目と同じじゃ。
「子貢問う、師と商とは就れか賢れる。 子の日わく、師や過ぎたり、商や及ばず。 日わく、然らば則ち師は愈れるか。子の曰わく、過ぎたるは猶お及ばざるがごとし。」
「やりすぎるのも、やらなさすぎるのも良くない。それは結局、同じようなものだ」

 

本書から得た気づき

学問に大切なのは「文・行・忠・信」

論語では、大事なのは、読書と実践と誠実と信義の4つだけと説いている。学んだだけでは自分のものにならず、行動としてアウトプットされなければならない。

また、誠実さを貫き信義を守ることは学ぶ姿勢として忘れてはいけないことである。

この4つを心がけて、喜びを感じながら学び続ける姿勢さえ守っていれば、人は成長し続けることができる。この言葉を肝に銘じて学んでいきたい。

 

実践ポイント

「文・行・忠・信」の実践

本書を読み終え、さらに論語関連の本を読んで、深く学んでいきたいと思った。また、学んで気づいたことやいいと思ったところを行動に示していく。

具体的に

読書などで学んだことを継続的にアウトプットし、常に謙虚に学ぶ姿勢を持つ

 

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