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本の情報
- 本はどう読むか
- 清水 幾太郎 (著)
- 1972/11/20
概要
本の選び方やメモのとり方など著者の豊富な読書経験からあみだした、本とつきあう上で欠かすことのできない知恵や工夫を紹介した本書。著者の人生経験を踏まえ読書の意義や必要性を考察した一冊である。
【引用】個人的に気になったポイント
会社での仕事と直接関係である実用書だけでは心細いと感じるような場合は、哲学の本などに飛びつくよりは、当面の仕事に関する読書を、不必要を承知で、徹底的に広くかつ深く進める方がよいのではないか。
面白い本を読んでいる間は、それこそ、本が心の歯車と深く噛み合って、「なるほど、そういうものか。」と頷いたり、「いや、まったくその通り。」と相槌を打ちながら読んで行き、最後の頁を読み終えると、或る満ち足りた気持をが快く残る。これは、人生における幸福の一瞬ともいうものである。
本はどんな無理をしても買う。私がいつまでも貧乏なのは、おそらく、この主観主義的読書法の結果であるに違いない。
深い理解は、本から読んだものを吐き出すことではなく、それに、読書以前の、読書以外の自分の経験、その書物に対する自分の反応…..そういう主体的なものが溶け込むところに生まれる。それが溶け込むことによって、その本は、二度と消えないように、自分ん心に刻み込まれる。自分というものの一部になる。受容ではなく、表現が、真実の理解への道である。
読み始めてから、なかなか面白くならない、ような本は、最後まで面白くならないようである。無理に我慢する必要はない。面白くない、と思ったら、キッパリやめた方がよい。そういう本は、現在の自分とは縁がない本である。
読書というのは、この「観念の急流」に乗ることである。乗るには、相当のスピードで読んでいかねばならない。著者が相当なスピードで書いたものは、読者も相当なスピードで読んだ方がよいということである。そうでないと「観念の急流」にうまく乗れないということである。
本書から得た気づき
主観主義的読書
本で得た知識を自分の血肉にするには主観的に主体的に読むことが大切である。それは自分の今までの経験や価値観、知識などあらゆるものを総動員してその本を読んでどう感じたのかを表現するところにある。
ショーペンハウアーの読書についてでも書かれていたが、本をただその通りに読むだけでは他者の考えをそのまま取り込んだだけであり、自分の血肉にならない。
大切なのは本を読んでどう考え何を感じるかという主観的なところにある。
実践ポイント
自分の言葉アウトプットすること
前々から本の内容を自分の血肉にするには自分の言葉でアウトプットすることの必要性を感じていたが、本書を読んでよりその感覚は正しいように思えた。
引き続き、本を読んで学んだこと思ったこと考えたことを点と点を結ぶようにアウトプットしていく。
具体的に
本を読んで学んだこと思ったこと考えたことを自分の言葉でアウトプットする
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