News Diet【ロルフ・ドベリ】 / レビュー・感想

 

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本の情報

  • News Diet
  • ロルフ・ドベリ
  • 2021/2/10

 

概要

ニュース」をあなたの生活から完全に排除することが情報があふれる世界で、よりよく生きるための唯一の方法であると説く本書。

「ニュースなしの生活」を送っている著者が、みずからの体験をもとに、「ニュースダイエット」の方法と効用について紹介している。

 

【引用】個人的に気になったポイント

あなたがいますぐにすべきことは、次のとおりだ。ニュースをあなたの生活から排除しよう。ニュースから自由になるのだ。それも、完全に。

 

こんなふうに、もとの状態に逆戻りしてしまった場合はどうすればいいのだろう?そんなときは、アルコール依存症が再発したときと同じようにすればいい。一切のニュースを断って、またはじめからやり直すのだ。

 

それなしでは生きられないほど重要なニュースなど存在しない。数えきれないほどのニュースよりも、たった一冊の良書のほうが何千倍もあなたの人生と健康のためになる。

 

自分の「能力の輪」を見きわめよう。広い知識より、深い知識を身につけたほうがいい。「能力の輪」のなかにあるものにはすべて目を通し、「能力の輪」の外にあるものはすべて排除しよう。

 

このグループのねずみたちは臆病で受け身になり、性衝動が低下し、無快感症(よろこびを感じられなくなる状態)の徴候や、新しいものに対する嫌悪や、曖昧なものに対する恐怖を示した。私たち人間がニュースで受けるショックは、ふたつ目のグループのねずみが受けた電気ショックと少し似ている。ニュースの内容や画像は私たちの感情をかき乱すが、私たちに回せる輪はない。最も賢明なのはもちろん、流れ込んでくるニュースを完全に止めることなのだが、そうするには、私たちのほとんどは弱りすぎてしまっている。

 

ニュースで報じられることの九九パーセントは、あなたには影響を及ぼせない。そのことが、あなたを「学習性無力感」と呼ばれる心理的な穴に落とし込む――あなたの人生のすべての領域に広がる、ある種の軽いうつ状態に陥ってしまうのだ。

 

過去二五○○年間の哲学を――つまり、最初の哲学的思索が記録されてから現在までを考察すると、哲学者たちのあいだに驚くべき共通点があるのがわかる。彼らの考えるよい人生には、必ずといっていいほど「内なる平静」がつきものなのだ。心を平静に保つために何より重要なのは、ネガティブな感情を取り除くことだ。嫉妬、怒り、自己憐憫などの有害な感情を、あなた個人の感情のリーからすみやかに削除できれば、そのぶん、心の平静が訪れるのも早くなる。

 

ニュースにできるのは、せいぜい私たちの心の落ち着きを乱すことくらいだ。-心の平静とニュース――このふたつは調和しない。人生における賢明さとニュースも、当然のことながら調和しない。いまより少しでも賢明になりたければ、劣悪なニュースでなく、質のよい本を読むべきだ。

 

本書から得た気づき

ニュースを生活から排除する

本書の50ページあたりでもう結論が出ている(なんならタイトルで)のだが、ニュースを生活から排除しニュースから自由になろうと説く。以降はニュースを見ることの悪影響やニュースを見ないことの好影響を解説している。

まさに自分自身近頃、ニュースに対して違和感を感じており、意識的にニュースを見ないようにしていたのだが、本書を読んでとても納得がいった。

ニュースを見るとイライラしたり嫌な気分になることが多いのにそれでも毎日何回もチェックしてしまう。それはアルコール依存症のような一種の依存症であり、心身共に悪い状態である。

しかもたちが悪いことに世間的にはニュースを見ることは良いことだとされているので、ある種脳死の状態でニュースを見続けてしまう。

本書で語られている通り、ニュースのほとんどはどうでもいいことであり、本当に時間の無駄である。自分の能力の輪、興味の輪に対してのみ自分から情報をとりにいき、それ以外は見ないようにすることが内なる平静を保つためにも大事である。

 

実践ポイント

ニュースを見ない

本書を通して改めて受け身状態でニュースを見ることの悪影響を知ることができた。また長年なんとなくモヤモヤしていたニュースに対して違和感が取れてスッキリした。

具体的に

テレビやネット、雑誌などのニュースを見ない

 

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