図解 哲学 人物&用語事典【哲学思想研究会】 / レビュー・感想

 

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本の情報

  • 図解 哲学 人物&用語事典
  • 哲学思想研究会
  • 2015/9/1

 

概要

古代から現代までの哲学者や哲学用語をまとめた本書。イラストともに各哲学者の要点がわかりやすくまとめて解説されており、哲学入門書としておすすめです。

 

【引用】個人的に気になったポイント

無知の知(ソクラテス)

知らないのに知っていると思い込んでいるソフィストに比べ、知らないことを自分で知っている分だけ、自分の方が勝っていると悟ります。「自分自身が無知であることを知っている人間は、自分自身が無知であることを知らない人間より賢い」

 

イデア論(プラトン)

それ自身は見えない個々の無数の個数をそれと判断させるおおもとのものがある。それを「イデア」と呼びました。理性がとらえた物事の本質がイデア。イデアとは世界の外側にある永遠不滅の「かたち」である

 

考える葦(パスカル)

広大な宇宙に比べれば1本の葦に過ぎないが、人間の思考は宇宙全体を対象にできると考えます。「宇宙は空間によって私を包むが、私は思考によって宇宙を包む」

 

ヘーゲル

人間は歴史から学ばない、ということを私たちは歴史から学ぶ

 

ニヒリズム(ニーチェ)

科学的合理主義に支配された退廃的なムードが漂うヨーロッパの不毛な精神状況を「ニヒリズム(虚無主義)」と名付けます。ニヒリズムは人間が自分の行動の目的を見失う精神状況です。

そんな中で自分自身で新しい価値を見出そうとした態度を「積極的ニヒリズム」、既存の価値の喪失によって、嘆き、気力を失ってしまう態度を「消極的ニヒリズム」と呼びます。

 

本書から得た気づき

アルケー(万物の根源)を探求した古代哲学者

古代の哲学者は万物のもととなるアルケーを探究し、原理を把握しようとしていた。タレスはアルケーは水であるとし、ピタゴラスは数であるとし、エンペドリクスは4元素であるとするなど多くの議論と考察がされていたのだろう。

現在では科学が発達し、物質を究極まで分解したときの最小単位である素粒子まで見つかっているが、それが一体何なのか、どのように生まれたなどまだまだ謎は多い。

そもそもどのように生まれたかという問いはどのように宇宙が生まれたかであることと同義であり、宇宙が存在する前が無であるならば永久に答えは出ないような気もする。

 

人間は歴史から学ばない

人間は歴史から学ばないというヘーゲルの言葉はインパクトがあった。よく歴史から学べというが、歴史を学べば学ぶほど人間は歴史から学ばないように思う時がある。

ただ確実に文明は進化し、社会は変わっているため螺旋階段のようなグルグル回りながら登っているイメージである。

結局人々は争うが、その争いに使う武器は確実に高度化している。いずれ人間は人間の手によって滅ぶのかもしれない。

 

実践ポイント

哲学から新しい気づきを得る

哲学を学べば学ぶほど新しい知見と問いを与えてくれる。引き続き、哲学に関する書籍を読んでいく。

具体的に

引き続き、哲学に関する書籍を読む

 

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